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雨の日曜日…4連休の最終日でもあるのですが、この日は臥龍茶屋の店主である大先生にご挨拶に行く予定でした。

この臥龍茶屋の2階は画廊になっていて、ちょうどこの時期、大先生の息子さんの絵が展示してある…ということでご挨拶を兼ねての訪問でした。

まずは、ご挨拶をして…そのまま画廊に上がらせてもらいます。

画廊から下りてきたら、コーヒーなどいただきますので…と奥さんと二人で2階に上がります。ri02

大先生の息子さん…T美大を出られて、大学時代は抽象画を専門に描かれていた…とのお話でしたが、飾られていた絵は抽象画ではなくて実に写実的な絵画…すごいなぁ…どいせん的にはそんな印象でした。

下の喫茶店に下りると、コーヒーをお願いしたのですが、同じテーブルで大先生とお話をさせてもらい、絵画に対してはド素人のどいせんなどにも分かり安く…絵の話をしていただきました。

ri03この喫茶店のお庭も素敵で、雨に濡れたお庭を見ながら、大先生のお話を聞きながら…ゆったりとして気持ちのいい時間を過ごすことができました。

このお庭…大先生自らが作られた「水琴窟」があって、玉砂利の上に水を落とすと…高い綺麗な琴の音色が湿った空気に伝わり心地よい雰囲気を醸し出していたものです。

大先生…もうすぐ齢90歳を迎えられるとお聞きしていますが、あまり長居するのもお疲れになられる…ということで、30分ほどお話をさしていただいた後、お暇をいたしました。

実はこの後、某高校の美術部の展示会がこの日までの予定で行われており、この美術部の指導に大先生の息子さんが関わっておられる…とお聞きし、奥さんにお誘いを受けていたのでした。

地元の新聞記事です。



どいせんは絵は全くのド素人で、分かりませんが…それでも、この高校生たちの描いた絵には、正直驚かされてしまいました。

高校生に本当にこんな絵が描けるんだ…としばらくは見入ってしまったものでした。

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展示作品、全て50号の広さに計算されつくした構図が思いっきり表現してあります。

少なくとも、どいせんの高校時代の同級生たちには、どこを探してもこんな絵を描く知り合いは居ませんでしたし、ここまで絵を描くという作業に全力を注ぎこむ奴はいませんでした。

顧問の先生にお話をお聞きしますと、生徒たちは3か月かけてこの絵を仕上げているのだそうです。

その3か月間全身全霊をかけて絵を描くことに…全精力を注ぎこむので、描き終えると1か月ほどは、まるで魂のぬけてしまった体…そう蛻の殻のような状態になるそうです。

しかし…そこまで全力を注いで絵を描く…という作業に没頭する高校生たちと、一度お話してみたい気もいたしましたが…ま、きっとどいせんとは全く別次元の世界に住んでいる若者たち…そんな気がして、どんな高校生なんだろう…なんて思いは心の中に封じ込めてしまいました。

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本物の自分との真剣勝負の作品…そんなものに出会って、何だかめちゃくちゃ勇気をもらった気がしたものでした。

若いということは、一つのことに打ち込む力もエネルギーもなんて凄いものだ…改めて痛感したどいせんでした。

人生の中で、こんな一時代を持てることの凄さと素晴らしさ…この子達もいつか大人になって、振り返って自分の青春時代のエネルギーを思い出す日がくるのでしょうねぇ!

いやぁ~!凄いものを見せてもらいました!