10月24日、雨の中…奥さんとみかん研究所の参観デーに行ってきました。
☆☆ みかん研究所参観デー ☆☆
実は、どいせんはみかん研究所を訪問したことは過去にありませんでしたし、みかん研究所自体への興味もあまりありませんでしたが、それでもみかん研究所を訪問しようと思ったのは、前日に…高校の同級生のHRSくん(彼は高校卒業後、農業大学校に進学しています)から、お誘いのラインが入ったからに他なりません。
この日、朝一番で親類の訃報が入ります。
夕方お通夜、そして翌25日には葬儀が行われます。
連絡をくれた叔父に、昼間…どいせんのお手伝いが必要な事項がありますか…との質問に、特にないよ…夕方のお通夜に顔を出してくれたらそれでいい…とのご返事!
そこで午前中、奥さんと雨のみかん研究所の参観に出かけたのでした。
研究所入り口左の講堂では、みかんの品評会や室内展示が行われています。
中に入ると、予想以上に人がいます。
これは、ちょっと驚きでした。
品評会…ここではみかんコンクールといっていますが、他人が育てたみかんをみて評価して、何がおもしろいのか…イマイチどいせんには分かりかねます。
皆さん…熱心に一つ一つみかんを見ておられます!ふむ…!
また、壁一面には、調査研究の発表が貼りだされてありますが…これもまた素人のどいせんにはイマイチ内容が理解できない…!
折角、研究所の参観に来たのですが、これでは何しに来たのかさっぱりわからないことになってしまいます…そこで、例のHRSくんに電話を入れて、案内と説明をお願いすることにしたのでした。
この日のHRSくんの研究所での役割は、参観客の案内と説明…ということですので、彼がずっとどいせんの案内役をやっていても…それ自体が仕事内容は逸脱しないわけで、それならいっそのことどいせん専属案内人…となってもらうことにしたのでした。
どいせんとおくさん、そしてHRS氏は、雨の中傘をさして、みかん研究所の果樹園を見学することにしたのです。
何でも聞いてくれ、何でも答えよう…HRS氏はそう言いますが、何を聞いたらいいのかさえも分からないほど、どいせんは素人なのでございます。
ただ、それでも園地を廻りながら、HRS氏は何とかいろんな知識やノウハウをどいせんに伝えようと説明をしてくれながら巡回をするのでした。
しかし…雨の中とはいえ、これだけたくさんのみかんの木を説明を受けながら見続けると…さすがの素人のどいせんでも…この研究所の異常さに気付き始めます。
何だこの果樹園は…どうやったらこんな果樹園を作れるんだ…思わず声に出して叫ぶどいせんでした!
広い研究所の果樹園…いろんな品種のみかんが育てられているのですが、どこの部分をとっても、不思議なくらいに徹底されていることがある。
まず、土壌に相当力を入れられているようで、雑草処理だけではなく土自体が意識的に作られているのではないか…と思うのだが、この場所でもあの場所でもいい土でみかんを育てている…普通同じ園地でも場所によって土質が結構違うものだ…こんなのは相当手を入れねば…といっても、普通こんなことはやれないだろう…!
そして、さらに信じがたいのが、果実の大きさである。
どの果実も同じくらいの果実の大きさなのだ!
これは、広い研究所の園地のどの部分をとっても言えるのだ!
普通…一本の木を見ても、大きな実もあれば小さな実もある…それが当たり前だろう…!
もちろん、熟れている実もあれば、まだ青い実もある…それが普通でしょう!
ところがここの果実は違うのだ…みんな同じくらいの大きさに育ち、みんな同じくらいの色付き具合なのだ…!
そして、すべての実に、うまく太陽の光が当たるように、枝が切りそろえられている…一日の太陽の動きで満遍なくみかんの実に太陽の光が当たるように、枝と葉が配置されているのだ。
全部にその計算がなされているのだから、どこまで手をかけているのだ…改めてかける労力を考えると、ちょっと異常にさえ思えてくる。
HRS氏に言わせると、みかん研究所のみかんが普通の園地とおなじようなみかんなら、それこそ研究所の意味がないだろうが…ということになるわけだが、コスト度外視で完成度の高いみかんの育て方を追求すると…こんな信じられないような園地が出来上がるのだろうなぁ…などと感心したどいせんでした!
もちろん、ここではみかんの新品種の開発も常に続けられていて、甘さの追及や食感や育てやすさまで多種多様な実験が行われているようだ。
みかん研究所…もう少し経験を積んで、また来てみたいですね…その時にどんな感想を持つか…ちょっと楽しみになっているどいせんでございました!