今回どいせんが見せてもらったのは、公民館活動の一つで『太陽の広場』と呼ばれている子供たちの健全育成(?)を担う行事の一つのようです!
今年度の行事の第1回目…ということで、開会式をおこないます…と言われて玄関前に集合したのですが、普通なら一年間の成長の目標とか、規則とか、この一年こんな風に頑張ろう…とかといろいろ確認事項もあるはずなのだが、公民館主事と一緒にお世話役を引き受けてくれる地域の体育振興会のお兄さん(お父さん?)たちの自己紹介をして終了となります。
小学5年生から小学3年生までの集団ですが、5年生は2年間この行事を体験していますが、3年生は今回が初めての参加…それが分かっていても一切3年生に特別な働きかけは行いません。
えらくあっさりした開会式が終わり、研修室に戻ってきた子供たちに課題が出されます。
これから空き缶を使ってご飯を炊くのですが、お米と水をまぜるグループと燃やす燃料を作るグループの二つに分かれてください。22人いますから、11人ずつがいいですね!
それだけ伝えると、大人たちはもう一切子供たちに対して手出しは行いません。
この後の作業の準備のために、みんな研修室から出て行ってしまいました。
おいおい、こんなんで大丈夫なのか…?!一人ハラハラしながら事態を見守るどいせんでありました。
これって、これからどうなるんだ…大人が全く手を出さないのは…ちょっと無責任じゃないのか?
子供たちと一緒に、子供たちの中に入って一緒に決めたくてしょうがないどいせんでしたが、この日は見学…というのが条件でしたから、ドキドキしながら見守るしかありません…!
大人たちは、知らん顔して子供たちを放置…です!
そんな中で、おもむろに一人の5年生の男の子が立ち上がり、どちらのグループに入りたいか…とみんなの希望を取り始めます。
え?この子達はなんでこんなことが自然にできるんだ…?!それにしても、みんな何の抵抗もなく5年生の指示にしたがって、自分の希望のグループをアピールするために自然に挙手をおこなうなんて…どいせんにはちょっと信じられない光景だったのです。
もう10分経ちましたが、班分けは決まりましたか…そう言って大人たちが戻ってきたときには、ほとんどのメンバー決めが終わっていたものでした。
極力大人たちは手を出さない…危険がないのであれば、子供たちだけで取り組ませる…どうもそれがこの異年齢集団の方針のようでございます!
この話を、帰ってから奥さんにすると『この地域の子供たちはいろんな行事で、自分たちで決めて動けるように、大人たちはできるだけ手出しをしませんね。地域のお祭りで子供たちが取り組む 猪子 や 牛鬼 なども各家庭を子供たち廻りますけど、いただいたご祝儀も全部子供たちだけで分配しますし、それは上級生が下級生たちのことを考えて、みんなが納得できるように分配しているようですね。この地域の子供たちは年上になれば年下をリードして守り支えてあげることが大切だということを、わかっていますよ。』…とは奥さんの言。
近頃の学校ではほとんど見られなくなった異年齢集団(部活動などとはちょっと違った意味での…)の面白さというか、大切さ…を改めて教えられたような気がしたものでした。
あなた自身が、そうやって子供の頃を過ごして来られたんじゃありませんか…猪子も牛鬼もあなたの頃からあって、その頃の大人たちもやっぱり手出しをせずに子供たちにまかせてきたのではありませんか…? そんな奥さんの言葉に改めて子供の頃の大人たちを考えたものでした。
学校とは全く異なる学び方をする異年齢集団…そことの関りもまた相当に面白そうだな…そんなふうに思うどいせんでございました!
具体的な作業のお話…もう少し続きます。