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 8月15日に予定されていた盆踊り大会が、台風10号のために18日に順延となりました。

そのため、8月13日に予定されていた準備のための実行委員会が、16日へとこれまた変更になっていたのでした。

何の準備か…といいますと、盆踊り大会のイベントの一つに『餅撒き』が行われるのですが、櫓の上から参加していただいた観客たちに撒く餅をついて、袋詰めにする作業に取り組まねばならないのです。

餅の数…何と1,200個…って、こんな企画誰が考えたのか…当然実行委員長のOKB氏なのですが、彼の計画はそれだけにとどまらず、その餅一つ一つに、自作の焼き印を押す…というのです。

え~?!1,200個の餅全部にですか? そう、全部にです!ひとつ残らずです!…というのが、OKB氏の答えであり、彼の強い思いなのでした。

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焼き印は、昔中学校の技術家庭科の時間に作った文鎮を削り、半日がかりで作りましたが、これをバーナーで焼いてすべての餅に焼き印を、私が入れます…何が何でも全部の餅に焼き印を押しましょう!

焼き印まで自分で作り、強い思いを表明するOKB氏に反対できるメンバーはおりません!

こうして、1,200個の餅撒き用の餅の製作がスタートしたのでした。

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調理室では、奥に三段重ねの蒸篭が三個、右側には餅つき機…もちろん杵と臼を使って餅を付いていてはそれだけで日が暮れてしまいます。

参考までに言っておきますが、用意してあるモチゴメの量は60kg…これって多すぎないですか…という意見に、来てくれた人全員が撒いた餅を拾えるように、数は十分すぎるくらい沢山なければいけません…というのがOKB氏の主張でした。

今時…田舎でも一般家庭で杵と臼で餅を付いている人はほとんどいません。

ほとんどが餅つき機でして、ちなみに一番手前の餅つき機はどいせん宅のものを持ち寄りました。

餅つき機の動きを自ら確かめるOKB氏…いよいよ作業のスタートです!

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餅つき機で餅がつき上がれば、隣の部屋に送られて小さく千切る作業となります。

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ここからは暫くは完全に流れ作業…蒸篭で蒸したもち米を餅つき機に移し、つき終えた餅を急いで小さく分けていく…それぞれがそれぞれの持ち場で分担して作業を行います。

まさに人海戦術…というか、数のパワーというか…もしかしたら一日かかってしまうかもしれない…と予想していた作業がなんと…4時間余りで終了してしまうのですから、スゴイと言わねばなりません。

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ここまでは、すべてが順調すぎるくらい順調に進みます。

さぁ、後は焼き印を押して袋詰めをするだけ…大した作業もないわけだから、この辺でお昼ご飯にしましょう! 一息入れて…休憩です!…と実行委員長OKB氏の昼食宣言が出されたのでした。

後は簡単に終了でしょうから、午後から私用のある方はそちらに行ってもらってもいいですよ…ご苦労様でした…と、OKB氏の楽観発言!

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しかし…午後になって作業を再開したオジサンたちは、このOKB氏の楽観的な発言には大きな落とし穴があったことに気付くのです!

これについては、次回に続きます!