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 みなさんのトライアル車を見ていて思うのだけれども…『みんな新しいバイクだろうに…、まぁ、何と傷だらけのことよ!』

 初めてトライアルと出会った頃、走るたびに部品を壊し…、こけるたびに、ハンドルが曲がり、レバーが折れ…、あげくの果ては、ヒルクライムでバイクを放り投げ…、バイクと一緒に池に落ちる。

 『これは、バイク屋さんの陰謀に違いない!走るたびに、こんなに部品代のかかる競技があってたまるものか…!』

 昔…、川土手の斜面が壁に見えていた時代…、あれはあれでめちゃくちゃ面白かったと思う。

 何か…、みなさんのバイクを見ていて、変に懐かしい気持ちになってしまったものである。

 大体…、人間なんて勝手なもので、『傷はオフの勲章だから…』などと言っておきながら、オンロードの人たちから『オフでは傷は当たり前だもんな!汚いバイクでもオフは関係ないもんな!』とワックスでぴかぴかに磨いた傷ひとつないバイクを横に並べられて、言われたりすると…『あんたに傷の話は言われたくない!』と思ってしまうのも、分かる気がするから不思議なものである。

 トライアル車だけでなく、オフロード一般に言えることなんだろうけど、新車で買った当時は傷なんか付けたくない…わけだけど、まぁ、気合いはいると大抵転けるし、転けるとどこかどこか傷が入ったりして、『まぁ、傷はオフの勲章だから…』といいながら、あきらめて(というよりも、本当に気にならなくなってしまうんだよなぁ~)そのままで、走るようになるんだよなぁ~!

 もう、10年経ってしまったXRバハなども、タンクはへこみ、あちこち傷がはいり…、それでも気にいって、乗り続けているわけだ。

 しばらく、バイクから離れていて…そんな感覚なんて全く忘れた生活をしていたのだが、最近…あらためて、妙に懐かしい思いにとらわれるのはなぜだろう…と考えたりする。

 トライアルという競技は、妙に向上心を刺激するスポーツだ。

 あるセクションが行けるようになると、次はもう少し難しい所を…と考えるようになり、それが行けるようになるとまた次…と、妙に向上心をくすぐってくる。

 当然、そんなことやってるとすぐに傷だらけになって、『傷はオフの勲章…』と言うことになるんだろうけど、この向上心という奴がくせ者だな。

 自分の技術の少しだけ上をねらって、チャレンジする人たちに共感し、あこがれて、自分もそうありたいと願う心の根底に…この、向上心と言う奴が居るような気がする。

 傷だらけのトライアル車を見て、ざわっ…と体の血が騒ぐのは、きっとそんな自分の中の向上心を思い出しているからかもしれないと思ったりする。

 この騒ぎ始めた向上心…、これからどう動いていくのだろうか?興味あるところではある…!

※※ 車種と名前の確認が今ひとつ出来ておらず、もしかしたら失礼があるかもしれないと心配しながら、確認もしないまま掲載させて頂きました。
 ガン野さんに一応携帯で確認はしたのですが、私の方が飲み会の後ということもあり、今ひとつはっきり確認が取れていない状態でありました。
 もし、何かお気づきの方がおられましたら、教えていただきたいと思っています。
よろしくお願い致します。